通過型と滞在型の違いとは? 障がい者グループホームの選び方
障がい者グループホームで暮らすときに「どのくらいの年数まで住むことができるのだろう?」と気になったことはありませんか?
実は、障がい者グループホームには「通過型」と「滞在型」の2種類があります。
今回は、「通過型」と「滞在型」の違いや、はじめてのグループホームの選び方について解説していきます。
「通過型と滞在型のどちらがいいの?」「グループホームをどのように選べばいいか、分からない」とお悩みの方は、よかったら参考にしてみてくださいね。
目次
障がい者グループホームの「通過型」と「滞在型」とは?
利用する障がい者グループホームによっては、公式サイトやHPなどに「通過型」もしくは「滞在型」と表記されていることがあります。
特に、障がい者関連の法整備が進んでいる東京都などの自治体では、「通過型」か「滞在型」を明記するグループホームが多く、大阪でも「滞在型」の場合は、一部表記を行うグループホームがみられます。
大阪市の場合では、障がい者グループホームの居住年数について明確な制限はないため、利用者が「障がい支援区分」を更新(3年ごと)しつづける限り、グループホームの継続利用が可能です。
滞在期間に制限のないグループホームのことを「滞在型」と呼び、生涯に渡ってグループホームの施設で暮らし続けることもできます。
東京都で新たに生まれた「通過型」グループホーム
従来は入居期間に制限のない「滞在型」のグループホームがほとんどを占めていました。
一方で、障がい者のニーズや自立の観点から、地域生活への移行を目標とする「通過型」の制度が、東京都で新たに設けられることになりました。
「通過型」のグループホームは、グループホームに滞在できる期間が「3年間」と定められており、3年を目処に地域生活への移行(一人暮らしなど)をめざす障がい者施設となります。
「通過型」と「滞在型」の違いは、グループホームに滞在できる「居住年数」の違いで、無期限の場合は「滞在型」、3年を期限とする場合が「通過型」と呼びます。
「通過型」の障がい者グループホームへ注目が集まっていく見通し
令和6年(2024年7月)時点では、大阪の障がい者グループホームの制度として制定されてはいませんが、今後は「通過型」のグループホームに注目が集まっていくことが予想されます。
東京都の「通過型」グループホームの制度が全国的に普及していった場合、いずれ大阪や他の地方都市においても、「通過型」のグループホームが生まれる可能性があります。
今後の法改正次第では、障がい者グループホームの運営形態が変わっていく可能性もありますので、当事者の方も福祉業界の流れとして覚えておくとよいかもしれません。
障がい者グループホーム「レフィナ」では、入居期間に関する制限は、いまのところございませんが、入居者の方が地域生活へと移行できるように支援を行ってまいります。
家賃についても、一般的なグループホームの相場よりも安く抑えており、家具家電付のグループホームですので、初期費用を抑えつつ貯蓄ができるメリットがあります。
一人暮らしのための資金を貯めながら、大阪市城東区・旭区で「ワンルームの一人暮らし」ができる障がい者グループホームです。
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「滞在型」と「通過型」の障がい者グループホームの選び方
つづいて、「滞在型」と「通過型」の障がい者グループホームを選ぶときのポイントを見ていきましょう。
「滞在型」と「通過型」には、それぞれに特徴がありますので、ご自身の障がいの特性や障がいの程度に合ったものを選ぶとよいでしょう。
「滞在型」障がい者グループホームの特徴
「滞在型」障がい者グループホームの特徴は、
②地域生活への移行が難しい、やや重度の障がいに対応
③居住期間が長くなりやすく、施設や職員との相性がある
この3つが挙げられます。
①居住期限がなく、施設内で暮らし続けられる
「滞在型」グループホームの最大のメリットは、「居住期限がない」ことで、ご本人さまが望めば、施設内で暮らし続けることも可能です。
たとえば、障がいによりご家族との折り合いが悪くなってしまった方や、支援されるパートナーやご親族がおらず、身寄りのない方にとっても安心して暮らせる住まいとなります。
また収入面で一般賃貸を借りるのが難しい方や、スタッフの日常的な見守りがある中で暮らしたい方には「滞在型」の障がい者グループホームが向いています。
障がい者グループホームは、一般的な賃貸物件と違い、対応するスタッフや職員は「障がいがある」という前提で支援を行いますので、入居や日常のお困りごとなども相談しやすいメリットがあります。
グループホーム施設としてのルールを守る、という制約はありますが、その分、職員やスタッフ(世話人)からのケアや支援を受けて暮らすことができます。
②地域生活への移行が難しい、やや重度の障がいに対応
「滞在型」グループホームでは、移行の期限が定められておらず、長期間の施設利用が想定されています。
受け入れ先のグループホームの体制にもよりますが、「滞在型」の場合は、一人暮らし等への移行が難しい、やや重度の障がい者の受け入れを行う傾向にあります。
これは、地域生活への移行を目指す「通過型」と、施設内を住居とする「滞在型」のすみ分けになっているためです。
「滞在型」は施設内に留まることを前提としているため、より手厚いケアや職員体制が用意されやすいと言えるでしょう。
一般に「通過型」よりも「滞在型」の方が、期限を定めずに利用できるため人気が高く、空室が埋まりやすい傾向があります。
③居住期間が長くなりやすく、施設や職員との相性がある
滞在型のグループホームは、居住年数が長くなる分、施設や職員との関わりが深くなりやすいと言えます。
施設ごとに受けられるサービスや特色が異なっているので、長期間の入居でも暮らしていけそうか、体験利用で確かめてみるとよいでしょう。
たとえば、「施設の生活費は、毎月払っていける額なのか」「長く住み続けるお部屋として環境が整っているか」「職員の応対は信頼できそうか」などを一つずつ確かめていきましょう。
グループホームの職員や世話人は「障がい」に対する一定の理解はありますが、あくまでも対人支援となりますので、ご利用者の方との相性もあったりします。
ご自身の障がい特性と合わない施設で長期間にわたって暮らし続けることはストレスが掛かりますので、何軒かのグループホームを体験してみて決めるのもひとつの方法です。
障がい者グループホーム「レフィナ大阪市城東区」では、大阪・北浜のNKビル5Fにてモデルルームの体験利用が可能です。
ご入居を検討される方につきましては、グループホーム現地でのご案内や体験利用についても詳しくご説明いたします。
「お名前」「電話番号」「メールアドレス」を記入し、お問い合わせ内容にチェックを入れるだけで簡単にお問合せができますので、ぜひグループホームの見学・相談へお越しください。
「通過型」障がい者グループホームの特徴
「通過型」の障がい者グループホームの特徴としては、
②「滞在型」よりも軽度な障がいを抱える方の受け入れ
③施設外での暮らしを望む方へのフォロー体制
の3つがあります。
①一人暮らしのステップアップに向けて準備できる
「通過型」のグループホームは移行までの期間が「3年」と区切られているので、一人暮らしに向けたステップアップが可能なグループホームです。
障がいを抱えての一人暮らしがはじめての方や、医療機関からの退院直後で賃貸物件を借りることが難しい方に「通過型」のグループホームをおすすめします。
「通過型」では2~3年程度をグループホームの施設内で暮らすことで、実際の一人暮らしに向けた練習ができますし、収入や利用料によってはアパートを借りるための資金を貯めることもできます。
施設の中で過ごし続けるのではなく、いずれは施設の外で暮らしたいという意思が強い方には「通過型」がおすすめです。
現時点では「通過型」の全国的な普及は経過観察となっていますが、今後は「通過型」の障がい者グループホームが増えていくことが予想されます。
また「通過型」と「滞在型」の区分けがない地域でも、グループホーム側の考え方によって施設からの自立を促す「通過型」寄りか、施設内で落ち着いて暮らす「滞在型」寄りか、運営方針が異なる場合があります。
グループホームを選ぶときは、施設の運営方針なども確かめてみるとよいでしょう。
②「滞在型」よりも軽度な障がいを抱える方の受け入れ
「通過型」は、グループホームから地域への暮らしに移行することを前提とした障がい者施設のため、障がいの程度としては軽度の方を受け入れる傾向があります。
もちろん、個々人が抱えている障がいについて「軽い」「重い」を一概に言うことはできないのですが、ここで言う「軽度」とは、支援があれば自立した生活を送れる程度の障がいということです。
厚生労働省の資料(「障害者の居住支援について」第121回社会保障審議会障害者部会 資料2)によると、精神障がい者向けの「通過型」グループホームの入居対象基準を以下のように定めています(東京都の事例)。
(2)一定程度の自活能力があること
(3)単身での生活又は家族での生活が困難又は適当でないこと
(4)通院医療を継続していること
上記の条件に3つ以上が当てはまる方が「通過型」の障がい者グループホームの対象者となります。
※(3)の行政側の表現が分かりにくいですが、現時点で「一人暮らし」や「家族で暮らすこと」が難しくなっている方が対象、という意味です。
これらの項目を見ると、本人の「収入」「生活能力」「通院治療」など、障がいがあっても自立した暮らしを送れる可能性がある方を対象にしていることが分かります。
この4項目がどのくらい当てはまるかを考えて、「通過型」か「滞在型」のどちらかを選ぶのも一つの方法です。
③施設外での暮らしを望む方へのフォロー体制
「通過型」障がい者グループホームの場合、おおむね2~3年後にグループホームから退去し、施設外での暮らしをはじめることになります。
東京都で「通過型」のグループホーム制度が開始して間もないため(2024年時点)、グループホーム事業者側に通過型の運営ノウハウがなく、移行のための支援方法が確立されていない場合もあります。
たとえば、3年後の退所期限が近づいて、実際に一人暮らしへ移行する際に、不動産への紹介や同行支援、居住支援法人へ繋ぐなどの具体的なサポートがあるか、確認してみましょう。
障がい者グループホーム「レフィナ大阪市城東区」では、ご入居者さまがグループホームで生活しながら、一人暮らしに向けて貯蓄ができるよう、様々なサポートをご用意しております。
たとえば、入居の際に「ベッド・デスク・チューナーレステレビ・電子レンジ・ミニ冷蔵庫・電気ケトル・日用品」を各お部屋に備え付けており、すべて初期費用は無料でご利用いただけます。
引っ越しの費用が抑えられることで、いずれご利用者の方が地域で一人暮らしをはじめる際に貯蓄が可能です。
また他法人のグループホームの相場価格帯よりも抑えた家賃で、ワンルームのお部屋をご利用いただけるため、ひとり暮らしの資金を貯めやすいメリットもあります。
収入面でお困りの方へは、大阪・北浜の就労A型「リリーフ・Relief」と提携して、「在宅ワーク」のお仕事をご紹介しております。
就労A型「リリーフ」と併用される場合は、グループホームの居室内で在宅ワークを行っていただくことも可能となっており、全国的に見ても先がけたサポート体制を整えております。
「在宅ワーク」がはじめての方でもチャレンジしやすい作業もございますので、ご興味がある方は、就労A型「リリーフ」へエントリーいただければと思います。
就労A型「リリーフ」と併用される方は、「フィットネスジム(チョコザップ)利用無料」「NETFLIX(ネットフリックス)ベーシックプランの視聴無料」など、グループホームの生活がより充実する福利厚生を提供しております。ぜひご検討くださいませ。
大阪市城東区・旭区で自立できるグループホームをお探しならレフィナへ
障がい者グループホーム「レフィナ大阪市城東区」では、新規入居者を随時募集しております。
大阪市内のグループホームのため、今回ご紹介した「通過型」「滞在型」の区分はありませんが、ご利用者の方が自立した暮らしを送るためのサポート体制を整えております。
お部屋は全室ワンルームタイプのグループホームで、ご入居者の方のプライバシーが保たれ、「一人暮らし」に近い形でご生活いただけます。
いずれは「施設の外で一人暮らしをしたい」とお考えの方にもぴったりですし、入居期限はございませんので「じっくりグループホーム内で落ち着いて暮らしたい」というご要望にもお応えできます。
それぞれのご入居者さまの希望に沿う形でグループホームをご利用いただけるよう、ヒアリング等を行いながら、運営を進めております。
入居をご検討中の方は、ぜひお気軽に「レフィナ大阪市城東区」までご相談ください。